こんにちは。
あなたは今日のお昼ご飯、何を食べましたか?
蕎麦、うどん、カレーなどなど、いろいろありますよね?
菓子パンだけ・・・という方も多いかと思います。
最近、SNSやニュースのトレンドで「脂肪肝(しぼうかん)」という言葉をよく目にしませんか?
「脂肪肝ってお酒をたくさん飲む人の病気でしょ?」
「私はそんなに飲まないし、関係ないわ」
と、思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたいお話があります。
実は今、お酒を飲まない女性の間で、知らないうちに肝臓に脂肪が溜まってしまうケースが増えているんです。
先日、子供が独立したばかりの友人と話をしていた時のこと。
「自分一人のために料理を作るのが面倒になっちゃって・・・。お昼は菓子パン1個とか、なんならお菓子を食べて済ませちゃうこともあるんだよね・・・。」
その気持ち、本当によく分かります。
家族のために頑張ってきたからこそ、ふと訪れた「自分だけの時間」
好きなものを食べて生活するのが何がいけないの?
と思いますよね。
でも、この「手軽な食事」や「ちょっとした自分へのご褒美」が、実は50代の私たちの肝臓を少しずつ疲れさせているかもしれません。
「最近、お腹周りにお肉がついてきた」
「しっかり寝たはずなのに、なんだか体がだるい」
「健康診断で気になる数値が現れた・・・・」
その悩み、実は「肝臓からの小さなSOS」かも?
今回は、専門的な難しい話ではなく、50代の私たちが「今日から、無理なく、自分をいたわるためにできること」を一緒に考えてみたいと思います。
🍰「お菓子=太る」だけじゃない。肝臓が悲鳴を上げる理由
「お菓子を食べ過ぎるとお腹にお肉がつく」というのは誰もが知っていることですよね。
でも実は、お腹にお肉がつくよりも前に、体の中の「肝臓」という工場がパンパンになっていることはあまり知られていません。
「肝臓がパンパン? なにそれ?」
私たちが食べた甘いお菓子やパン(糖質)は、体の大切なエネルギーになります。
でも、食べ過ぎて余ってしまった分は、肝臓で「中性脂肪」に作り変えられ、そこに貯蔵されます。
例えるなら、肝臓は「体の中の優秀なパッキング工場」
肝臓は、運ばれてくる荷物(糖分)が多すぎると、工場内は整理しきれない荷物で溢れかえってしまいます。これが、お酒を飲まない女性にも増えている「脂肪肝」の正体なんです。

🏥 健康診断の結果、ここをチェックしてみて!
もし手元に健康診断の結果があったら、「ALT(またはGPT)」という項目を見てみてください。
多くの基準値では「40〜50以下なら正常」とされていますが、最新の医学では「30」を超えたら肝臓がお疲れモードの黄色信号と言われています。
以前はもっと低かった数値が、じわじわと30に近づいたり超えたりしていませんか?それは、お菓子中心の食生活で肝臓に脂肪という名の「在庫」が溜まり始めているサインかもしれません。

🎓 なぜ「50代」が要注意なの?
まさかの健康診断の結果にショックを受けている方も多いかもしれません。
「やっぱりお菓子ばかりを食べていたからいけなかったんだ!」
と自分を責めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも、自分を責めないでください。
実は、私たちの肝臓をずっと守ってくれていた『女性ホルモン』というガードマンが、50代を境に卒業してしまうんです。
ガードマンの女性ホルモンは、脂肪の代謝を助ける働きがあります。
それがなくなる50代は、以前と同じ量を食べていても、お腹や肝臓に脂肪がつきやすくなる「人生の変わり目」なのです。
つまり、数値が悪くなるのは、ある意味で体が変化している証拠。自然なことなんです。
けれどそこに「子供が独立して、食事作りが適当になった」という環境の変化が重なると、肝臓への負担はさらに加速してしまいます。
大切なのは、そこからどう「自分の体と付き合っていくか?」なんです。

🍳 今日からできる3つの「ちょい足し」ケア
ガードマンがいなくなった私は「大好きな甘いものを一生禁止しなきゃいけないの?」 ……
そんなことありません!
ガードマンがいなくなった分、私たちがちょっとだけ食べ方や生活を工夫して、肝臓を助けてあげればいいだけなんです。大切なのは、肝臓を「一人きりで頑張らせない」ことです。
今日からできる小さな工夫を3つご紹介します。
- 「パンだけ」「お菓子だけ」に、タンパク質を1個プラス
お昼をパンやお菓子で済ませるときは、コンビニの「ゆで卵」「納豆」「カップのギリシャヨーグルト」などを1つ足してみてください。タンパク質は、傷ついた肝臓を修復する大事な材料になります。 - お菓子を食べるなら「15時」に
夜は体が「溜め込みモード」に入ります。
甘いものは活動的な昼間に楽しむことで、肝臓へのダメージを最小限に抑えられます。 - 「とりあえず白湯」で代謝をサポート
肝臓は温めるとよく働いてくれます。朝一番や食事の前に白湯を飲んで、工場(肝臓)を動かすウォーミングアップを。

🛒 肝臓を助ける「お買い物リスト」
「自分一人のために手の込んだ料理はしたくない……」 そんな時でも大丈夫。
スーパーやコンビニに行った時に、カゴにポイッと入れるだけで肝臓をケアできる「お助け食材」をリストアップしました。
1. 肝臓の修復を助ける「すぐ食べタンパク質」
肝臓は、体の中で最も再生能力が高い臓器。その材料になるのが「タンパク質」です。
- ゆで卵
「完全栄養食」とも言われ、肝臓の修復に欠かせません。 - 納豆・お豆腐
50代女性に嬉しいイソフラボンも一緒に摂れます。 - サラダチキン・サバ缶
調理不要でそのままメインのおかずになります。 - ギリシャヨーグルト
普通のヨーグルトよりタンパク質が豊富で、満足感もあります。

2. 肝臓の「サビ」を落とす「抗酸化野菜」
脂肪肝の炎症(酸化)を防いでくれる、頼もしい味方です。
- ブロッコリースプラウト
「スルフォラファン」という成分が肝臓の解毒を助けます。サラダにパラパラ乗せるだけでOK! - 小松菜・ほうれん草
鉄分やビタミンも豊富。冷凍野菜を活用するのも賢い手です。 - きのこ類
食物繊維が糖の吸収を穏やかにして、肝臓への負担を減らしてくれます。

3. 「甘いもの」の代わりに選びたい「賢いおやつ」
お菓子をゼロにするのは寂しい……そんな時の「交換リスト」です。
- 高カカオチョコレート(カカオ70%以上)
ポリフェノールが肝臓の数値を助けるという研究結果も。 - 素焼きナッツ
ビタミンEが豊富で、肝臓の炎症を抑えてくれます。 - ブラックコーヒー
実は、コーヒーをよく飲む人は肝臓の病気になりにくいというデータがあるんです(1日2〜3杯が目安)。

💗 新しいステージを楽しむために
50代は、これまでの「家族中心の生活」から「自分を大切にする生活」への切り替え時期。
数値が悪くなるのは、あなたが頑張ってきた証拠であり、体が新しいステージに入った自然なサインです。 「お菓子を食べてしまった……」と自分を責めるのではなく
「今日は納豆をプラスできた!」
「コーヒーをブラックに変えてみた!」
と、小さな自分褒めを積み重ねていきませんか?
肝臓は、あなたが手を差し伸べれば、必ず応えてくれる健気な臓器です。
今日のお買い物から、少しだけ「自分をいたわる一品」を選んでみてくださいね。