となりの生き物

海の浮かぶ黄色い袋 フクロノリ

フクロノリ

海には変わった形の生き物がたくさんいるのですが、この「フクロノリ」も、とても変わった形を持った生き物です。

まずフクロノリという名前からして分かりずらくて、フクロノリですが、袋でもなく、糊でもなく、実は海藻です。
この海藻、岩にヘアーキャップを置いたような形で成長します。
ヘアーキャップとは、あのちょっと高めなホテルとかにおいてある頭にかぶるビニールです。ビニール袋の頭部分を岩につけて膨らんだ感じの海藻です。成長すると袋がどんどん大きくなっていきます。

たまに大繁殖するときがあるんですが、そうなると岩にくっつけないくらいぼこぼこ発生して漁協関係者を困らせます。

フクロノリ

褐藻綱
カヤモノリ目
カヤモノリ科

フクロノリの特徴

岩の上に丸い袋状に生える黄色い海藻。
袋はでこぼこしてして大きさもまばら、さわるとごわごわして固くつやはありません。
3月ごろになると日本各地の岩に生え初めます。

大きさが3センチくらいまでは丸い形ですが、20センチくらいの大きさになると丸い形があちこちに現れたごつごつした黄色い塊になります。

英語圏ではフクロノリのことを英語では、oyster thief(オイスター・シーフ)「カキ泥棒」や、sinuous ballweed(シヌオース・ボールウィード)「ひねくれて風に吹かれて転がる草」と詩的名前で呼ばれています。フクロノリの成長するとぼこぼこになる感じがでていますね。

参考文献

ネイチャーウォッチングガイドブック 海藻 誠文堂新光社 
磯の生き物図鑑 トンボ社

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