となりの生き物

🌊 磯観察の秘宝! 幻の「イソアワモチ」に出会えるのはたった1ヶ月だけ!

イソアワモチ

こんにちは!海辺の小さな生き物たちを探すのが大好きな皆さん!
または「何か面白い生き物に出会ってみたい!」と思っている方がたへ!

春が過ぎると、いよいよ本格的な磯遊びが楽しい季節になります。
海藻が大きくなり初め、多くの生き物が活発になるこの時期ですが、その中でも特に、関東の磯で出会える期間が極端に短い“幻の海のブツブツ”をご存知でしょうか?

それが、今回ご紹介するイソアワモチ(磯粟餅)です!

この奇妙で愛らしい生き物は、まるで陸のナメクジが海に進出したような姿をしています。しかし、陸上生活も水中生活もこなすという驚きの能力を持つ、非常にユニークな貝の仲間なんです。

🚨 関東で見られるのは5月限定!お見逃しなく

イソアワモチは温暖な地域に広く分布していますが、なぜか関東地方では、水温が上がりきる前の5月頃にしか、その姿をほとんど見ることができません。梅雨に入り、海水温が本格的に上昇する前のわずかな期間が、彼らとの貴重な出会いのチャンスなのです!

「貝殻がないのに海にいるの?」「あの背中の粒々は何?」...。

短期間しか出会えない特別な生き物、イソアワモチの生態や観察のコツを、次からの記事でじっくりとご紹介していきます。今年の5月は、ぜひ磯へ足を運んで、この期間限定の海のアイドルを探してみましょう!

🍡 名前と背中のギャップがたまらない!愛嬌たっぷりの「磯の粟餅」

「イソアワモチ」という名前を聞くと、どことなく和菓子の「粟餅(あわもち)」を連想しませんか?その親しみやすい響きから、なんだか美味しそう...と思ってしまいます。

イソアワモチの名前の由来になった粟餅

イソアワモチは貝殻を持たず、岩の上をゆっくりと這う姿はナメクジに似ていますが、その形は楕円形でコロンと丸みを帯びており、サイズが小さい個体ほど愛嬌があります。

そして、彼らの最大の魅力は、その質感です!

腹側は移動のために湿っていますが、背中の表面は小さなぶつぶつとした突起(イボ状突起)に覆われており、触ってみると意外にも乾燥したザラザラした手触りなんです。名前の「モチ」のイメージとは真逆の、ハードな質感。この小さなブツブツの中には、光を感じる「背眼(はいがん)」という特別な器官も隠されています。

この「粟餅」という柔らかそうな名前と、ゴツゴツとした背中のギャップこそ、イソアワモチのたまらないチャームポイント。

潮が引いた磯の岩場や潮だまりで、小さなイソアワモチがゆっくりと藻を食べている姿は、時間を忘れて観察してしまうほどの可愛らしさです。

海藻を食べるイソアワモチ

🔎 イソアワモチの生態を覗いてみよう

イソアワモチは、普段は岩の割れ目などに隠れていますが、干潮になると這い出てきて、岩肌の藻類をムシャムシャと食べ始めます。

  • 陸でも海でもOKな呼吸
    彼らはナメクジと同じ「肺」を持っているため、干潮時に水から出ても呼吸ができます。さらに、体の後ろにはフリル状の「鰓(エラ)」があり、満潮時に海に沈んでも水中呼吸ができるという、潮間帯のプロフェッショナルです。
  • 観察のヒント
    観察するなら、潮が大きく引く大潮の日の干潮時がベストです。泥や砂が少なく、海藻が多く生えている岩場を探してみてください。意外と岩の表面に溶け込んでいるので、じっくりと目を凝らして探すのがコツですよ。

出会える機会が短いからこそ、5月のイソアワモチとの一期一会の時間は格別です。この貴重なチャンスを逃さず、ぜひ彼らに会いに行ってみてください!

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