モンシロチョウは白い紋を持つ蝶です。
キャベツなどの葉が好きで、春になると畑のあちこちで飛ぶ姿が見られます。
ときどき、お野菜にモンシロチョウの芋虫がついていることもあり台所では嫌われ者ですが、ふわふわと飛ぶ姿は、寒かった冬が終わり、草木が芽吹きを教えてくれているようで、誰もが心和む光景ではないでしょうか?
モンシロチョウ
動物界
節足動物門
昆虫綱
チョウ目
シロチョウ科
シロチョウ属
モンシロチョウの特徴と生態
モンシロチョウは、日本では最も身近なチョウの一種です。
その美しい姿と優雅な舞いは、人々を古くから魅了してきました。
モンシロチョウの体長は約40~50mm、羽の幅は約60~70mmで中型の蝶です。羽の色は、白地に黒い輪郭線と、黒い斑点が散らばっています。この斑点は、モンシロチョウが天敵から身を守るための「擬態」です。
モンシロチョウは、春から秋にかけて、日本各地の畑や河原で見ることができます。
モンシロチョウの幼虫は、よくアオムシと呼ばれています。
アオムシはキャベツやイヌガラシアブラナ科の草の葉を食べて育ちます。アオムシは、成長すると約40~50mmの大きさで、春から秋にかけて数回見ることが出来ます。冬はさなぎになって越冬します。
卵から孵化したアオムシは、葉を食べて成長し、約2週間で蛹になり、蛹は約2週間で成虫になります。
蝶の姿になったモンシロチョウは花の蜜を吸って生活しています。モンシロチョウが花の蜜を吸うと、花粉が体の上にくっつきます。この花粉が他の花に運ばれ、植物の受粉を助けています。
モンシロチョウは、私たちの生活に欠かせない存在です。モンシロチョウの姿を見ると、自然の美しさと生命の尊さを実感させられます。
モンシロチョウを観察するコツ
- モンシロチョウの幼虫はキャベツや菜の花、イヌガラシなどの黄色い花のつく葉を食べるので、黄色い花を探すと良いでしょう。
- モンシロチョウは、風に乗って飛ぶことが多いので、風のない日に観察するのがおすすめです。
- モンシロチョウは、飛ぶ速度が速いので、双眼鏡があると観察しやすくなります。
ぜひ、モンシロチョウを観察してみてください。
その美しい姿と優雅な舞いに、きっと心を奪われるはずです。
参考文献
手塚治虫名作集 集英社
フィールド図鑑 チョウ 東海大学出版社
学研の図鑑 昆虫
芋虫ハンドブック 文一総合出版