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50歳を過ぎて「老け顔」に見える原因は?ニンジンのβカロテンが解決策でした

老け顔を解決するにはニンジンが有効でした

いつもお手軽な価格でスーパーに置いてあるニンジン
食卓を華やかにしてくれるのでうれしい野菜です。

そんな身近なニンジンですが「美容に良い」ことはご存じでしたか?

ニンジンには有害な紫外線を無害化してくれる「β‐カロテン」が、豊富に含まれていて「食べる美容液」と呼ばれるほど肌のトラブルに悩む私たちの強い味方なのです。

あなたも、ニンジンの力を借りて、お肌を内側から美しく健康にしましょう!

ニンジンは美容にうれしいβ‐カロテンが多く含まれている

ニンジンに含まれている「β‐カロテン」は、他の野菜に比べてとても多くなっています。

βカロチン含有量比較

ニンジンの「β‐カロチン」の量は、野菜の中で一番多いというわけではありません。
このグラフでもシソの方がβ‐カロテンが多いのが分かります。

けれど、ニンジンはシソよりたくさん食べることができるため、効率よく「β‐カロテン」を取ることができる野菜としてニンジンはとてもお勧めなのです。
β-カロテンの多い食品と、食品のβ-カロテンの含有量一覧表 (eiyoukeisan.com)

β-カロチンがシミを改善

「β-カロチン」は、私たちの体でどんな働きをしてくれているのでしょうか?
β‐カロチンには、3つの大きな働きがあります。

  • 抗酸化作用
    β‐カロチンは、強力な「抗酸化作用」をもっています。

    「抗酸化作用」とは、シミの原因物質を無毒化させる作用のことです。
    私たちの肌は、強い紫外線をあびると、肌の細胞の中で「活性酸素」が大量に発生します。「活性酸素」は、とても不安定な分子で、周りの細胞を酸化させようとします。肌の酸化してしまうと、細胞がさび付き、傷つき、肌の老化の原因になります。

    β‐カロテンは、「活性酸素」のエネルギーを受け取って、「活性酸素」安定化させることができます。安定化した「活性酸素」は無毒になるので、β‐カロテンを摂取することは、肌へのダメージを和らげることができるのです。
  • メラニン生成の抑制
    強い紫外線によって生まれた「活性酸素」は、肌の奥にある「メラノサイト」という細胞を刺激します。するとメラノサイトは、紫外線から肌を守ろうとして「メラニン色素」を過剰に生成します。このメラニン色素が、シミやそばかすの元となります。
    β‐カロテンによって、活性酸素を抑えれば、メラノサイトへの刺激を減らすことができ、メラニンの過剰な生成を防ぐことができます。
  • 肌のターンオーバー促進
    β‐カロチンは、肌のターンオーバーを促進する働きがあります。
    ターンオーバーがスムーズに行われることで、古い角質が剥がれ落ち、新しい肌細胞が生まれ変わります。これにより、肌のキメが整い、シミやくすみが改善される可能性があります。

ビタミンAと β- カロテンによる疾病の予防と治療(jst.go.jp)
天然カロチノイドの分析と構造研究 (jst.go.jp)
厚生労働省ビタミン (mhlw.go.jp)

β‐カロテンがたるみを改善

βカロテンは、コラーゲンの働きをサポートし、肌のハリや弾力を保つという役割も担っています。

コラーゲンは、肌の真皮層に網目状に存在し、肌のハリと弾力を作り出す重要なタンパク質です。しかし、紫外線やストレスなどによって発生する活性酸素は、このコラーゲンを破壊し、シワやたるみの原因となります。

先ほども出てきたように、βカロテンは強力な抗酸化作用でこの活性酸素を消去します。これにより、コラーゲンが活性酸素によって破壊されるのを防ぎ、肌のハリを維持するのを助けます。

さらに、βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。
このビタミンA(特にレチノールやレチノイン酸といった形)は、肌の細胞に働きかけコラーゲンを生成する細胞(線維芽細胞)を活性化させ、コラーゲンの合成を促すことができます。

コラーゲンの合成が進めば、肌の構造が健康に保たれ、肌のハリや弾力を取り戻すことができます。

つまり、ニンジンに含まれるβカロテンは「コラーゲンが壊れるのを防ぐ」と同時に、「コラーゲンが新しく作られるのを助ける」という、二重の働きによって美肌をサポートしているのです。

ニンジンのβ-カロチンの力をアップさせる食べ方

キャベツやブロッコリーと一緒に食べる

β-カロチンとビタミンCは、それぞれ抗酸化作用を持っています。
これら2つを一緒に取れば抗酸化作用をアップさせられるだけではなく、ビタミンCには、β-カロチンの体への吸収を促進する働きがあるため、より多くの抗酸化物質を効率的に摂取できます。

また、ニンジンはβ-カロチンだけでなく、食物繊維も豊富です。
一方、キャベツにはビタミンCに加えて、ビタミンKや葉酸などの栄養素も含まれています。
これらを組み合わせることで、よりバランスの取れた食事になります。

吸収率をあげるために油と一緒に摂る

ニンジンのβ-カロチンは脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂取することで、体への吸収率が格段にアップします。
また油は、β-カロチンだけでなく、他の脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の吸収も促進するので消化を助け、栄養素の吸収も助けてくれます。

調理のコツは短時間で仕上げると β-カロチンが壊れてしまう可能性があるので、短時間で炒めるのが理想です。様々な種類の油があるので、料理に合わせて使い分けてみてください。

美肌効果を高めるため鶏肉と一緒に摂る

ニンジンはまた、鶏肉と食べるのは、美肌効果には特におすすめです。

ニンジンに含まれるβ-カロチンは、体内でビタミンAに変換され、コラーゲンの生成を助けます。一方、鶏肉に含まれる良質なタンパク質は、コラーゲンの材料となるアミノ酸を供給します。この両者の組み合わせは、より効率的にコラーゲンを生成し、肌の弾力やハリを高める効果が期待できます。


もちろん、美肌のためには、栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動も大切です。ニンジンを食べるだけで、必ずしもコラーゲンが生成されるわけではありません。

効果を実感するためには、継続的な食生活の改善や、適切なスキンケアも心がけるようにしてください。

ニンジン選びのポイント

美味しいニンジンを選ぶポイントは、頭の切り口部分を見てください。
芯の部分が細いほど細く繊維が少ないので柔らかいものが多いです。
太いと葉に養分が摂られてしまって、ニンジン部分の栄養が少なくなっています。

ニンジンのレンジで簡単レシピ

ニンジンを簡単においしく食べられる「塩きんぴら」をご紹介します。

材料 
にんじん1本
砂糖 小さじ1杯
塩 小さじ4分の1
ごま油 小さじ1杯
味の素 3振り

  • ニンジンを千切りにして耐熱ボウルに入れる
  • 材料をすべて加えてラップをして600Wのレンジで2分半加熱して混ぜる

たったこれだけで、やさしい味のニンジンきんぴらが完成です。
そのまま食べても良いですし、サラダに加えてもいいですし、お弁当の隙間にちょっと入れると華やかになってとても便利に使えます。

我が家では常備野菜になっています。

毎日の食卓に、にんじんを取り入れる小さな一歩が、未来のあなたを美しく輝かせてくれますように願っています。

参考文献

新野菜の便利帳 健康編 名取貴光 高橋書店
野菜学入門 相馬暁
ニンジン - Wikipedia

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