キビタキは春になると日本全国に渡ってくる美しい鳥です。
キビタキは姿が美しいだけではなく、その声も透き通っていて、さわやかです。
キビタキの声を聴くと、さわやかな季節が来たんだな・・・とうれしくなります。
あなたも、美しいキビタキに出会ってみませんか?
キビタキに会うにために押さえておきたいポイントを分かりやすくまとめました!
ぜひ、出会う前にチェックしてみてください!
キビタキに出会うために抑えたい3つのポイント
キビタキに会うためには、いくつかのポイントを押さえると、出会いの確率が高まります。
1.キビタキの生態を知ろう
- 生息地
キビタキは、主に夏鳥として繁殖のために日本の森や林に渡ってきます。 - 活動時間
キビタキが一番活発に活動するのは早朝なので、朝は10時ごろまでには観察地についておくことがおすすめです。 - 特徴的な鳴き声
雄のキビタキはなわばりの主張のため、「ピヨピ」や「ピッピキピ、ピッピキピ、ピッピキピ」といったと特徴のある声で鳴きます。
下の動画をお借りしましたのでぜひ、ご覧ください。
キビタキが時々首をかしげています。
これは、私たちに媚びを売っているのではなくて、上空に天敵の鷹がいないかどうか確信しているためです。
かわいいですね。
2. 持っていきたいグッズ
キビタキを観察する際に持っていくと便利なものがいくつかあります。
- 双眼鏡
キビタキは10㎝ほどの小さな鳥なので、双眼鏡があるともっと身近に観察ができます。
倍率は8倍〜10倍程度がおすすめです。 - 図鑑やフィールドガイド
観察した鳥の種類を調べたり、キビタキの特徴を復習したりするのに役立ちます。 - メモ帳とペン
観察した日時、場所、鳥の種類、特徴などを記録しておくと、後から振り返ることができます。 - 帽子、長袖、長ズボン
野外での活動なので、日焼け対策や虫よけ対策として肌を隠した服装の方がトラブルを避けられます。 - 水筒
汗をかいたりするので、水分補給のために持っていきましょう。 - 軽食
長時間観察する場合は、軽食があると便利です。
あると便利なグッズ
お勧めの双眼鏡はこちらです。
少し高価ですが鳥さんの見え方がシャープでクリアです。
デザインもよく私も使っているお気に入りです。
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虫よけスプレー・虫刺されの薬
キビタキのいる森や林は虫が多い場合があります。
そのような場所では、虫よけスプレーがあると安心です。
また、虫刺されの薬もあると良いです。
持ち物の選び方
- コンパクトさ
野外を歩くので、できるだけコンパクトなものを選びましょう。 - 軽さ
長時間持ち歩くので、軽いものがおすすめです。 - 機能性
目的や観察する場所に合わせて、必要な機能を選びましょう。
3.観察に必要な情報を手に入れましょう
バードウォッチング観察会
市の広報などで開催しいる観察会に参加してみましょう。
詳しい情報や観察の仕方を教えてもらえます。
フィールドガイドブックをゲットしよう
鳥の図鑑やフィールドガイドブックを持ち歩くことで、観察した鳥の種類を調べることができます。
お勧めのガイドブックは下の2冊です。
この本は厚さ5mmほどと薄いので、持ち歩きに便利です。
載っている鳥が少ないと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、鳥は生態系の頂点に立つ生き物ですので、実は種類も少ないので、鳥を見分けるのも簡単です(昆虫に比べて(*´ω`*))
なので、この2冊があれば、観察会で出会う鳥さんたちもきっと見つかります!
中級レベルになったら、もっと分厚いガイドブックに挑戦しましょう!
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スマートフォンアプリ
鳥の鳴き声や特徴を調べることのできるスマートフォンアプリも便利です。
ピクチャーバード
また、野鳥図鑑のコンプリートを楽しむエンタメアプリ「野鳥GO」などでも楽しめます。
野鳥GO (yacho-go.com)
これらのアイテムを参考に、あなたにとって最適な観察グッズを揃えて、キビタキとの素敵な出会いを体験してください。
観察するときの注意点
- 静かに
鳥は人の気配を感じるとすぐに逃げてしまうため、静かに観察することが大切です。 - 自然を大切にする
野鳥の生息地は、私たちが大切に保護すべき場所です。ゴミを持ち帰ったり、植物を傷つけたりしないようにしましょう。
楽しいバードウォッチングになりますように!
キビタキの渡り
ところで、キビタキは渡りをする鳥としても有名です。
渡ってくるってどういうことニャー
実は、キビタキは、10㎝くらいの小さな鳥ですが、春になると繁殖のため、日本列島とサハリン、朝鮮半島、中国東北部などで子育てをして、冬になるとまた再びフィリピン、ボルネオ、スマトラ、ジャワ島などの東南アジアまで飛んで帰り越冬をする、という生態を持っています。
日本に渡ってくるのは4月中旬頃で、5月から7月にかけて子育てを行います。
子育てが終わる8月下旬から9月になると、親も子も南下を初め、10月中旬から11月にかけて越冬地に到着し冬を過ごします。
その移動距離は、なんと6000km にもなります。
ちなみに6000キロメートルがどのくらいの距離かというと、ちょうど日本が沖縄から北海道まで 3000km ですので、その倍の距離を、地図もないのに、あの小さな体、あの小さな羽だけで渡ってきます。
すごい能力です!
なぜ、渡ってくるの?
なぜ、キビタキは危険を冒して海を行ったり来たりするのでしょうか?
東南アジアなら常夏なので、そのまま留まって繁殖した方が、わざわざ危険を冒して北の方まで飛んでくる必要はないように思います。
それには以下のような理由が考えられています。
- 餌の種類と量
東南アジアには一年中虫がいるとはいえ、種類や量は日本と大きく異なります。
キビタキの主要な餌となる昆虫は、日本の方が種類が多く、個体数も多い傾向があります。
特に、キビタキが子育て期に必要とする大型の昆虫は、東南アジアでは少ないと考えられています。 - 繁殖に適した環境
東南アジアは、キビタキにとって繁殖に適した環境とは言えません。
キビタキは、落葉樹林や針葉樹林などの涼しい環境で繁殖します。
東南アジアの熱帯雨林は、キビタキにとって暑すぎ、湿度が高すぎます。
また、東南アジアにはキビタキの巣を襲う捕食者も多く存在します。 - 競争
東南アジアには、キビタキと生態的に似た鳥類が多く生息しています。
これらの鳥類との競争を避けるためにも、キビタキは日本へ渡ってくるのではないかとも考えられています。 - 長距離移動のメリット
長距離移動はエネルギーを消耗しますが、キビタキのような小型の鳥にとってメリットもあります。
長距離移動することで、広い範囲の餌場や繁殖地を利用することができます。また、長距離移動することで、病気や害虫などのリスクを分散することができます。 - 本能
キビタキの渡りは、何万年もの間受け継がれてきた本能と考えられています。
東南アジアで冬を過ごせる環境があっても、キビタキは本能的に日本へ渡ってくるのです。
実は、キビタキが危険を冒して海を渡ってくるのは、複数の要因が絡み合っていると考えられ、実は、まだ良く分かっていません。
けれど、キビタキが渡るのは、食料確保と繁殖の成功を最大化するための進化的に選択された戦略であり、その過程で生じる危険を冒す価値があると判断されているからこそ、こうして毎年私たちはキビタキに日本で出会うことができるのです。
キビタキに会いましょう!
あなたも、ぜひ美しいキビタキに出会って、鳥の美しさに驚いてください。
あなたの家の近くに、小さな森はないでしょうか?
代々木公園や井の頭公園、多摩霊園のようなところでも大丈夫です。
有名な秋ヶ瀬公園、大阪城公園、東山動植物園、などの都会の森のオアシス的なところにも来てます。
ぜひ、キビタキを探してみて下さい。
手軽に合うためにまず観察会に参加するといいです。
市の広報で探してみましょう!
たいていバードウォッチングとか野鳥観察会とか開催しています。
キビタキは12㎝ くらいの小さな鳥なので、木のかげに隠れたり、すばしっこく動いたりすると見えなくなってしまうので、慣れた人に探してもらうといいですよ
キビタキは、その美しい声と姿であなたをやさしく癒してくれるでしょう。