となりの生き物

あなたの知らないハマヒルガオの世界へようこそ!

ハマヒルガオ

あなたは、海を見に行くのは好きですか?
海は目の前に広がる地平線と空が広がっていて、とてもリラックスできますよね?

海に行ったらちょっと足元を見てください。
もしかしたらきれいな花が咲いているのを見ることができるかもしれません。

もし、5月なら「ハマヒルガオ」のピンク色の花が咲いています。

せっかく海に行ったら、そんな浜辺で暮らしている植物も一緒に愛でてみませんか?
きっと、もっと海が好きになるはずです。

ここではそんな浜辺に咲く美しい植物「ハマヒルガオ」をご紹介します。
楽しく観察するヒントもありますので、ぜひご覧ください。

ハマヒルガオ
ハマヒルガオの花

ハマヒルガオは強い体をもっている

ハマヒルガオは海岸に咲くアサガオのような植物です。

アサガオと違ってハマヒルガオは、厳しい「海岸」に住んでいるので特殊な能力を持っています。

ハマヒルガオの住んでいる海岸は、地面が砂です。
砂は、風に飛ばされて不安定です。
また、海水がかかってきたり、強い日差しを受けて体の中にある水分が蒸発するなど、生きていくためには厳しい環境です。

そのためハマヒルガオは、陸上に住む植物よりも肉厚で丈夫な体を持っているという特徴があります。

ハマヒルガオの葉っぱ

5月になると、直径4㎝くらいの薄いピンク色の丸い花を咲かせます。

ハマヒルガオの葉っぱは丸い形をしていて、直径がだいたい3㎝くらいの大きさをしています。

丈夫な葉っぱを持つ

ハマヒルガオの葉っぱの表面は、クチクラに覆われてつやつやしています。
クチクラとは、葉や茎の表皮の外側を覆う薄い膜で、セルロースやヘミセルロースなどの多糖類、脂質などからできています。

クチクラは、表面を固く覆うことができます。
クチクラに覆われていれば、乾燥から体を守ることができますし、体が厚くなるので衝撃からも守ることができます。

さらにハマヒルガオの住んでいる海岸では、海水が飛んでいきます。海水に当たって体の水分が逃げていかないようにする効果もあります。

ハマヒルガオの葉っぱをよく見ると、中心に穴が開いている、丸い形がしているのが見えるでしょうか?
実は、植物にとって丸い葉は珍しい形です。
陸上の植物に丸い葉はあまり見られません。

葉が丸いとお互いが重なり合う部分が多くなり、日光が効率的に当たらないので効率の良い形とはいえません。
けれど、水の中の植物の葉には丸いものがよく見られます。

なぜでしょうか?
ここには水中と陸上の違いがあります。

水中に住んでいる植物は、水に浮かんでいるため、水に沈んでしまう可能性があります。
葉が沈んでしまっては植物は光合成が出来ずに死んでしまいます。
そのため水中で葉が浮かぶように、葉の表面積を少ない丸い形がよく選ばれているのです。

葉の表面積が、小さいほど水の抵抗を受けにくく、また水の流れの影響を受けにくくなり、葉が倒れにくくなるという効果もあるからです。

ハマヒルガオは水中に住んでいるわけではありませんが、不安定な砂浜に住んでいます。風が吹けば砂が葉の上にかぶさり、光合成を妨げることがあります。
しかし、ハマヒルガオの持つ丸くて中心部分に穴の開いている葉なら、比較的簡単に砂から這い出すことができます。

ハマヒルガオの小さい丸い葉っぱにも、生存戦略がしっかりと隠れています。

ハマヒルガオを楽しく観察する!

可愛らしい花を咲かせるハマヒルガオを、より楽しく観察するための方法をいくつかご紹介します。

色々な角度から観察することで、きっと新たな発見ができるはずです。

1.じっくり観察ポイントを探そう

ハマヒルガオをただ見るだけでなく、色々なところに目を向けてみましょう。

  • 花びらの形と色
    特徴的な、ろうと状の花びらをじっくり見てください。
    濃いピンクを持った花から、ほんのりピンクのような花など、微妙な色の変化に気づくかもしれません。花びらの形や、筋の入り方なども観察してみましょう。
  • 花の開閉
    ハマヒルガオは、朝に花を開き、夕方には閉じる性質があります。
    時間帯を変えて観察すると、花の表情の変化を楽しめます。
    特に、開き始めや閉じかけの花は、また違った美しさがあります。
  • 葉っぱの形
    まるくて可愛らしい葉っぱにも注目してみましょう。
    葉脈の走り方、漏斗のような形、茎との付き方など、細部を観察すると面白い発見があるかもしれません。葉の表面の質感や色も見てみましょう。
  • 茎の様子
    地面を這うように伸びる茎や、他の植物に絡みつく様子を観察しましょう。
    どのようにして体を支えているのか、どんな場所に茎を伸ばしているのか、注意深く見てみましょう。
  • つぼみ
    花が咲く前のつぼみの形も観察してみましょう。
    どんな形をしているのか、どんな色をしているのか、咲いた花と比べてみると面白いです。
  • 周りの環境
    どんな場所に生えているか、周りの植物は何か、地面の状態はどうかなど、生育環境にも目を向けてみましょう。ハマヒルガオがどんな場所を好むのかがわかります。
  • 香り
    鼻を近づけて、そっと香りをかいでみてください。
    微かに甘い香りがするかもしれません(種類や個体差、時間帯によって香らない場合もあります)。

2.観察をさらに楽しくする方法

さらに観察を楽しくするアイデアをいくつかご紹介します。

  • 写真撮影
    観察したハマヒルガオを写真に撮ってみましょう。
    花全体の美しい姿を捉えるだけでなく、花びらだけのアップや葉のアップなど、細部に焦点を当ててみるのも面白いです。色々な角度や明るさで撮影して、アルバムを作るのも楽しいですね。
  • スケッチ
    ハマヒルガオをスケッチしてみましょう。
    花や茎など写真では見えない部分をスケッチで表現してみるのも良いでしょう。
    スケッチブックに日付をメモしておくと、後から見返して楽しめます。
  • 観察日記
    観察した日付や場所、天気、気づいたことなどを記録する観察日記をつけてみましょう。例えば、「今日は花が3つ咲いていた」「葉っぱの裏に小さな虫がいた」など、小さなことで構いません。継続することで、ハマヒルガオの成長や変化を記録できます。後から読み返すと、観察を振り返ることができ、新たな発見があるかもしれません。
  • ルーペや双眼鏡を使う
    ルーペで花びらのおしべやめしべ、双眼鏡で少し離れた場所のハマヒルガオを観察してみましょう。肉眼では見えにくい所が見えて、新たな発見があるかもしれません。特に双眼鏡は、虫が花粉に集まっている様子などを観察するのに役立ちます。
  • 図鑑やネットで調べる
    ハマヒルガオについて、図鑑やネットで調べてみましょう。
    気が付かなかった様々な情報が得られます。
    また、事前に情報を得ることで、観察ポイントがはっきりとして、観察がより深くなるでしょう。
    また、観察後に調べることで、観察した内容の 確認 や 理解 を深めることができます。
  • 五感を使う
    視覚だけでなく、触覚、嗅覚、聴覚、味覚(味見は推奨しませんが、香りを嗅ぐことは嗅覚を使うことになります)など、五感をフル活用してみましょう。
    花の質感、香り、周りの環境など、様々な情報を得ることで、よりハマヒルガオを感じることができます。
  • 他の人と共有する
    観察した内容や写真を家族や, SNS などで共有してみましょう。
    自分では気が付かなかった新しい発見ができるかもしれません。
    また、地域の観察会に参加して仲間を増やすのも良いですね。

3.観察時の注意点

  • 植物を傷つけない
    ハマヒルガオは丈夫ですが、根元に近づきすぎたりすると踏んでしまったり、傷つけてしまいます。植物にストレスを与えないようにしましょう。
  • 危険な場所に注意
    ハマヒルガオは海岸の波打ち際や崖の近くなど、危険な場所に生えている場合もあります。安全な場所に立って観察するように心がけましょう。また、海岸の危険な動物を素手で触ったりしないようにしましょう。
    また、虫刺されにも注意しましょう。

4.ハマヒルガオを見つけに行こう!

さあ、これらのポイントを参考に、ハマヒルガオを探しに出かけてみましょう! 
ちょうどゴールデンウィークごろが花の観察の良い季節です。

砂浜の広がっている海岸には、きっと可愛らしいハマヒルガオに出会えるはずです。
じっくり観察すれば、きっと今まで気づかなかった魅力にもっと気づくことができます。
自然の中で、素敵な発見を楽しんでくださいね!

ハマヒルガオの葉っぱのイラスト

参考文献

海岸の植物を観察しよう 千葉県立中央博物館 海の博物館
日本の野草 山と渓谷
ハマヒルガオ - Wikipedia

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